テクニカルサービス

「テクニカルサービス」と「パブリックサービス」

図書館業務の根幹をなす業務は、大きく分けると「テクニカルサービス」と「パブリックサービス」の2つとなります。

 

「パブリックサービス」とは、司書が、地域の人びとなど、利用者とコミュニケーションするもの。直接、社会に相対してのサービスとなることから、「パブリックサービス」(直接サービス)と呼ばれます。サービスの内容としては、

 

1.閲覧・貸出サービス
2.レファレンス・サービス(相談や照会などの相談に応じる)
3.レフェラル・サービス(利用者の問題解決が不可能なとき、他の図書館への照会を行う)
4.カレントアウェアネス・サービス(図書館など、情報機関が利用者に対し、コンテンツサービス、新着図書目録の配布、SDIなどによって、最新情報を定期的に提供するサービス)
5.ブックトーク(子供たちへの読み聞かせ)
6.利用指導。利用案内について広くPRを行う。
7.蔵書を点検する
8.日常的な管理業務

 

一方、「テクニカル・サービス」は、先の「パブリックサービス」に対して、すべて図書館運営の内部に関わる業務(間接作業)となります。業務の内容は、所蔵図書の整理とともに、構築を行う作業となります。

 

1.収集、資料の選書、受け入れ
2.組織化(主題目録、記述目録)と書誌の調整
3.分類・請求記号の確認・決定、装備(バーコードラベル、蔵書印、請求記号などをを付ける
4.蔵書の維持・保存(配架、修理・製本ほか)
5.デジタル・アーカイヴを作成する
6.資料をデジタル化する

 

ざっと挙げただけでも、これらの業務があり、一例として、日野図書館では、80もの業務が書き出されたそうです。どちらのサービスが欠けても、図書館の運営に支障が出ることは明白です。

 

ところが、現在、スタッフ不足を理由に、自動貸出装置を設置した図書館もあるとか。これでは、レファレンス・サービスどころか、“無料貸し本屋”への転落は免れ得ません。図書館司書を目指す人は、まずは、図書館運営の根幹をなす2つのサービスを、きちんと学んでいくことが大切です。