ブックトーク

「ブックトーク」の求められる能力

長い年月、“知の宝庫”として君臨してきた図書館。おとなの目線からみると、流行りの本を無料で貸してくれる図書館や、資料探しの手伝いをしてくれる有能な図書司書の存在は、とてもありがたいものです。

 

でも、何よりもその前に、大人になる前の子どもたちが進んで来館し、読書と出会うきっかけをつくりたい。そんなことを目的に開催されているのが「ブックトーク」です。

 

「ブックトーク」とは、図書館や学校などの場で、子どもたちを聞き手として、あるテーマを立て、一定の時間内に、数冊の本を紹介するもの。通常は、図書館の司書や、学校の司書教諭などが「ブックトーカー(Book talker)」として本の紹介につとめます。

 

その際、ブックトーカーが、本の紹介文を読み上げるだけでなく、歌や踊りなどの楽しいパフォーマンスをまじえてみたら、どうでしょう。

 

子どもたちの様子を見ながら、さまざまなパフォーマンスによって本の面白さを余すところなくアピールできれば、子どもたちの目は輝き始めるはず。紹介された本に対して「どんな本だろう?読んでみたいな!」という、子どもたちの興味・関心はいっそう深まり、本を手に取って読むきっかけとなるのです。

 

「ブックトーカー」の事例にみるとおり、最近になって、図書館員には、読み聞かせの能力だけでなく、歌や踊りが得意な人など、さまざまな能力が要求されるようになりました。

 

熱心な図書館長や、一芸に秀でた図書館司書の存在によって、貸し出し図書数が一気に増えた事例も少なくないそうです。

 

ブックトークが一つの手がかりを示しているように、どうせなら、来館者がわくわくするような図書館を作りたいもの。来館者の反応に、館員もわくわくするような図書館の将来を探ることができるとよいのではないでしょうか。

 

最近では、地域の社会活動の場としても機能している図書館も増えています。“本の虫”というキャラクター以上に、図書館司書にも、パフォーマンス能力や表現力などの資質が求められているといっても過言ではありません。